社会福祉法人 名古屋厚生会

第二保育園の一日

令和6年度 冬

0歳児
ひよこ

1歳児
あか

2歳児
もも

3歳児
あお

4歳児

5歳児
みどり

0歳児「ひよこ組」編

 真っ白に雪化粧した園庭を見ることができました。登園してきた子どもたちは、部屋から見える銀世界に目をキラキラさせて眺めていました。バケツに雪を山盛り入れて部屋にもってくると、「これなんだろう?」と不思議そうに見ている子や、チョンチョンとおそるおそる指で触り冷たさにびっくりして、「わ~!」と言って手をひっこめる子もいました。にぎにぎ!ギュギュ!と雪を握ったり、スコップですくってみたり型入れに雪をいれて、色々な形をたくさん作って遊びました。作ったスノーボールを積み上げると手をパチパチとたたいて大喜び!見て、触って、雪を体で感じ、かわいい子どもたちの姿がたくさん見られました。これからも自然を感じられる貴重な経験を大切にしていきたいと思います。

 テーブルと椅子を出すと自然に子ども達が集まります。お皿やコップに食べ物を入れ、スプーンでグルグルする姿はまるでお料理をしているかのようです。「はい、どうぞ!」と保育者に渡してくれるので、「モグモグおいしいな~」と食べる真似をすることを何度もすることが楽しい子どもたちです。ままごとコーナーの隣ではお人形を抱っこしたり、一緒に横になって遊ぶかわいらしい姿もあります。お皿に乗せた食べ物をお人形に食べさせる真似をしているのは、とても微笑ましく見ているこちらも思わず笑顔になる瞬間です。ままごと遊びを通して、友だちや保育者との関わりを楽しんだり、優しい心が育っていくように、ゆったりとした関わりを心掛けています。

1歳児「あか組」編

 古くから親しまれているお正月の伝統遊び、福笑いとコマ回しをしました。福笑いは目隠しせずに、子どもたちの大好きなアンパンマン・ドキンちゃん・バイキンマンのパーツを混ぜて机に置きました。「どれにしようかな…」と、遊びを通して想像力を刺激しながら目や口のパーツを選んでいます。「ここ?」「あれ?」と、アンパンマンの鼻の下に眉を置いて、ひげのあるアンパンマンやアンパンマンの顔にドキンちゃんの目を乗せて笑いあったり、パーツを移動させながらいろいろな顔を作り「できたー」と大喜びです。作りながらアンパンマンの手遊びをしたり歌いながら楽しむ子もいました。コマ遊びでは、丸く切った段ボールにシール貼りをしてコマを作りました。完成してはじめて手にした時は、何かわからなくてコマを見つめたり、ハンドルのように持って見たり不思議そうでした。保育士が、軸を親指と人差し指でつまんでひねるように回してみると、子どもたちは興味津々で集まってきました。真似をしながら子どもたちも「せーの、えい!」と掛け声をかけて挑戦。回せることが嬉しくて「みて~」「もう1かい」と言いながら楽しむ姿が可愛らしかったです。

 思いきり走ったり、両足でジャンプしたりと体が思うように動くようになり、少し難しいかな?ということにも、どんどん取り組んでいく子ども達!室内に木製遊具の肋木(ろくぼく)を用意すると、興味津々な様子で「やってみよう」と遊び始めました。登りは落ちないようにはしごをぎゅっと握って、慎重に進んでいます。手先だけではなく、足の指にも力を入れて踏ん張って、だんだんとコツをつかんでいきました。登り方も徐々にスムーズになり、登りきると「みてー」「できたよ」と達成感を味わったり喜んだりして笑顔がこぼれていました。また、遊具の台の下に友だちと一緒に入ると、秘密基地のような遊び場に…。子どもたちの「やってみたい」「できた」という気持ちを大切にしながら、運動遊びを楽しみ健康な体を育んでいます。

2歳児「もも組」編

 曲に合わせて踊ったり、体操をすることが大好きな子どもたち。遊戯の曲は慣れ親しんだ中からお気に入りのものを選びました。部屋では元気一杯に踊っていた子も初めてホールに行った時はちょっとドキドキしていたようですが、取り組みを繰り返し行っていくと、その雰囲気にもだんだん慣れて笑顔が増えていきました。被り物を作ったり、リハーサルで本番用の衣装を着ると発表会が待ち遠しく感じ、「はっぴょうかい、いつ?」と聞いたり、遊びの中でも発表会ごっこのようなことを楽しむ姿も見られました。当日は大勢のお客さんの前で緊張もありましたが、名前を呼ばれると「はーい」と元気に返事をしたり、途中の場所移動も自分たちででき、子どもたちの堂々とした姿に感動しました。後日、「はっぴょうかい、たのしかったよね」と嬉しそうに話す子どもたちの姿が頼もしく感じました。これからも子どもたちの成長を見守りながら、この経験が色々な自信へと繋がっていくような関わりをしていきたいと思います。

 寒い中でも外でたくさん体を動かして元気いっぱい遊んでいる子どもたち。「いっしょにあそぼう!」と友だちや保育士と一緒に追いかけっこをしたり、「しっぽとり」や「むっくりくまさん」など簡単なルールのある遊びを楽しんでいます。 「むっくりくまさんやろう」と、友だちや保育士を誘い「せんせい、くまやってね」「みんなにげるから」と、遊びが始まります。「むっくりくまさん むっくりくまさん~」とみんなで歌い始め、歌の終わりの「食べられちゃうぞ、わぁー!」のところになると、鬼役のくまに食べられないように全力で走って逃げています。くまに捕まると、「つぎは、くまやるから○○ちゃんとせんせいはにげてね」と役を交代しながら、子ども同士で上手にやりとりをして遊ぶ姿も見られます。友だちと一緒に遊ぶことが楽しく、言葉のやり取りも上手にできるようになり、関わりを深めながら遊んでいます。

3歳児「あお組」編

 戸外に出ると、「さむいね」「かぜがつめたいよ」と子どもたちの話声が聞こえてきます。「走ったら温かくなるよ」「鬼ごっこする?」と誘ってみると、「やりたーい!」とやる気満々。じゃんけんで鬼役を決め、鬼ごっこが始まりました。追いかけられるとスリルを感じ、鬼に捕まらないように必死で走り回ったり、鬼役の子は「つかまえるぞ~」と夢中で追いかけています。最近、体育教室で教えてもらったバナナ鬼やしっぽ取りも人気です。バナナ鬼はタッチされた子がその場で固まり、仲間がタッチしに来てくれると元に戻れるというルールです。タッチされ、バナナに変身すると、「たすけて~」と仲間を呼んでいます。皮をむいてくれると、「あ~よかった、たすかった」と友だちと協力しながらゲームを楽しんでいます。しっぽ取りでは、取られてしまうと悔しくて泣いてしまう子や、次は取られないように早く走るんだと何度も挑戦する子など様々です。追いかける方は何本しっぽを取れるかを友だちと競い合い、盛り上がっていました。  保育士も一緒にゲームに入ることで、ルールを守って遊ぶことの大切さを伝えながら、集団で遊ぶ楽しさを感じられるようにしていきます。

 日頃から絵本に親しみ、いろいろな物語を読むうちに遊びの中で役になりきって遊ぶようになりました。発表会があることを伝えると、「みつばちになったよね」「フルーツのおどりやったよ」と去年楽しんだことを話してくれました。あおさんではどんなことする?と物語選びから子どもたちとはじめました。1組は【野菜のパーティーおおさわぎ】2組は【3匹のヤギとトロル】に決まりました。絵本を何度も繰り返し読んだり、ペープサートを楽しむ中で子どもたちがこの役をやりたい、この曲ではこんな風に踊りたいなどとアイディアも出してくれるようになっていきました。友だちと一緒に役になりきって歌ったり、セリフを言うなど初めての劇遊びを楽しみながら進めていくことができました。

 リズム遊戯も子どもたちと曲選びからしていきました。1組は紙製の和太鼓、2組はタンブリンを使いリズム打ち。「どん、どん、かっ、かっ、かっ」など独特な太鼓のリズムもあっという間に覚えていました。タンブリンは色ごとに鳴らしたり、踊りながら打つことは少し難しさもありましたが、繰り返しやっていく中でだんだんとリズムを感じて打てるようにもなっていきました。発表会の取り組みを通してイメージを広げながら表現する面白さや、みんなと一つのことをする楽しさを味わうことができました。

4歳児「き組」編

 みんなが好きな絵本の劇遊びを楽しみました。始めは、台詞を言うことや演じることに恥ずかしさが見られ、声の大きさや動きが小さかったのですが、繰り返し遊んでいく中で、自信がつき、いつの間にか役になりきって演じることや、友だちと物語を作り上げていくことの楽しさを感じられるようになっていきました。また、衣装や小道具など「こうゆうのはどうかな?」「いいね!」「やってみよう!」と友だちと一緒にアイディアを出し合いながら協力して作りました。器楽合奏では、様々な楽器に触れていく中で「すずのおときれいだな」「このがっき、どうやってならすの?」と興味を持ち、楽しんでいきました。曲に合わせて、音を奏でることや音を揃える心地よさを感じられるようになっていきました。
 発表会が近づくにつれて「わくわく」「たのしみ」という気持ちと同じように、「どきどきしちゃう」「できるかな?」と不安な様子も見られました。「だいじょうぶだよ!」「みんながついているから!」と互いを励ます姿も見られ、当日は一人一人が力を発揮することができました。発表会の取り組みを通して、友だちと同じ目標を持ち、協力して作り上げていく楽しさや、友だちと励まし合うことで気持ちを高め合う姿が見られ、一段とたくましくなった子どもたちの姿に感動しました。

 戸外あそびでは「きょうも、なわとびする」と張り切って準備をする子どもたち。少し跳べるようになるともっと跳べるようになりたいと何度も挑戦しています。11月頃に体育教室で縄跳びに触れるようになり、最初は縄に親しむことから始まりました。地面に縄で線引きして左右に両足で跳んだり、縄を回す腕や手首の動きの練習で体の前に縄をもってきて「エプロン」後ろに回して「マント」のかけ声でタイミングをつかんでいきました。縄跳びは簡単に跳べそうですが、縄を回して跳ぶという2つの動作を繰り返すコツをつかむまでに時間がかかります。「あしに、なわがひっかかる」「なわがまえにいかない」と苦戦しながらも、保育士と一緒に「エプロン、マント」とかけ声をしたり「1・2・3・・・・」と数えながら、根気よく向き合うことで上達していきました。「たくさん跳べたね」「上手になっているよ、頑張れ」と褒めたり、励ましたりして繰り返し取り組むことで「できた」という喜びを味わっています。

5歳児「みどり組」編

 保育園生活最後の発表会!器楽合奏は、どんな曲をみんなで合奏したいのか話し合い、たくさんの候補から「このうた、きれいだね~」という声にみんなが賛同し“にじ”に決定。鍵盤ハーモニカや木琴などメロディーのある楽器や大太鼓、鈴やトライアングルなど打楽器にも挑戦しました。劇遊びでは、どんな役があるのか、必要な道具、踊りの振付など子どもたちと一緒に作り上げていきました。照れて声が小さかった子も、みんなで劇遊びをする楽しさに気付くと、「きょうもやろうよ!」と言って繰り返し取り組む中で、少しずつ自信も出ていきました。本番では「なんだかワクワクする」「かっこいいところを、はやくみてほしいなぁ」と頼もしい言葉が聞かれる一方で「ドキドキするなぁ」と緊張している子もいましたが友だち同士で「だいじょうぶだよ。やってきたことをしんじて!!」「みんなでたのしもうね」など励ましの声をかけ合う姿も見られました。1つの目標に向かって一人一人が力を発揮して、友だちと作り上げる大切さを知り、かけがえのない経験が思い出となり大きく成長した子どもたちでした。

 冷たい風が吹く朝から「せんせい、そといきたい!!」と何度も声があがる程、外で遊ぶことが大好き。体育教室をきっかけに好きになった長縄跳びは、一緒に跳ぶ人数を増やしたり、跳びながら前後を入れ替わっています。短縄跳びは、前跳び、走り跳び、後ろ跳びが少しずつできるようになると「せんせい、みててね」と自信にあふれた表情で跳んでいます。30秒間跳び続ける、30秒チャレンジがブームに!!少しずつタイムが伸びると「やったー!とべたよ」と大喜び。意欲的にたくさんのことに挑戦する中で上手くいかず、あきらめそうになってしまう時もありましたが、友達と一緒に取り組むことで“まけたくない”“できるようになりたい”と前向きな気持ちで、何度も挑み続ける根気強さに心の成長を感じました。
 4月から取り組んでいるドッジボールも1年間継続して楽しんできた人気の遊びです。初めはボールから逃げてばかりだった子も、「かちたい!」という気持ちが強くなると、早いボールでも捕ってみようと挑戦する子がどんどん増え、お互いに「ナイスキャッチ!」と認め合いながら上達していきました。友だちと力を合わせて勝つ喜びは他の遊びではなかなか味わえない年長ならではの遊びです。