社会福祉法人 名古屋厚生会

第二保育園の一日

令和6年度 夏

0歳児
ひよこ

1歳児
あか

2歳児
もも

3歳児
あお

4歳児

5歳児
みどり

0歳児「ひよこ組」編

 タライの中に温水を入れ、保育士がすくってはジャーとしてみると、不思議そうな顔をして見ていた子ども達。「さわってみようかな。」と好奇心が湧いてきて、手を伸ばして温水に触ったりプカプカと浮かぶおもちゃの中からお気に入りを見つけてワクワクしながら遊んでいます。氷遊びもお気に入りでたくさんの氷をタライに入れると、始めのうちは指でチョンチョンした時の冷たさに驚き目をまん丸にしていましたが、慣れてくると何度も触って笑顔になり「もっとやりた~い」とアピールしていました。

 月齢の小さい子は沐浴で汗を流しています。優しく体を洗うと手足をパタパタと動かし気持ち良さそうな表情をしているのがとてもかわいいです。ひよこ組では、一人一人に合わせた夏の過ごし方で快適に生活をすることができるようにしています。

 月齢が大きくなってきたひよこぐみの子どもたちは、心の成長と共に友だちと一緒に過ごすことが楽しくなってきました。音の出るおもちゃを振って友だちが遊んでいると「たのしそうだな。」と近寄っていき、ひとつのおもちゃに二人で手を伸ばしている姿や、ボールプールに入っている友だちを追いかけて一緒に入り、笑顔でご挨拶。一人がボールを投げると真似をしてもう一人も投げる姿があり、友だちと一緒に遊ぶ事が楽しい気持ちが伝わってきます。小さいなりにも自分よりも月齢が小さい友だちのことはわかるようで、そっとおもちゃを渡してあげるような姿もあり、優しい心が育っていると感じます。「ありがとう」「やさしいね」などの声掛けをしてもらうことで保育者の温かいぬくもりを感じ、子ども達の豊かな心が育まれていきます。

1歳児「あか組」編

 保育士がお部屋にたらいを持ってくると“何がはじまるのかな?”と興味を持った子たちが集まってきて来ました。ブロックをカップに入れて凍らせた氷を発見!触ってみると「つめたい!」と初めはビックリする子もいましたが、ブロックを引っ張ってみたり、カップを逆さにしてみたりしながら氷を取り出そうと必死です。氷が溶けてくると“スポッ”と氷を取り出すことが出来ました。「できた~」と大喜び。次々に氷を取り出し、タライの中で氷をかき混ぜて“ごろごろ”音を鳴らしてみたり転がっていく氷を捕まえようと楽しんでいます。保育士が床に敷いてある段ボールに氷を使ってお絵描きをすると色が変わる段ボールを見て子ども達も「アンパンマン」「ぐるぐる」などと言いながら真似をしていました。寒天あそびでは、初め何かわからなくて不思議そうに見ていました。保育士の触る姿を見て安心したようで、寒天の中に手を入れて混ぜたり叩いたりして細かくなった寒天を集めてカップに入れて楽しんでいました。寒天を頬に当てて“ぷにゅぷにゅ”する感触を気持ちよさそうに味わっていました。

 ジャングルジムを用意すると大喜びの子ども達。最初は登り方が分からず、一番下の段をハイハイでくぐるだけでしたが、遊んでいくうちに少しずつ登り方を伝えると徐々に登れるようになってきました。慣れてくると、お気に入りの場所を見つけ「せんせー」「おーい」と手を振ったり、保育士を呼ぶ余裕も出てきました。ジャングルジムの中から「ばあ」と顔をのぞかせると外にいたお友だちも一緒に「ばあ」と言い笑い合う可愛らしい姿が見られたりもします。これからも楽しく遊びながら、走る・跳ぶ・登る・くぐるなど、さまざまな動きを通して活発に体を動かす楽しさを味わえるよう、遊びの環境を工夫していきたいと思います。

2歳児「もも組」編

 ホールではカラーBOXを長くつなげた橋やマットの山、鉄棒、跳び箱等で遊んでいます。カラーBOXの橋渡りは透明の筒トンネルの上や上向きに穴が開いている所も怖がらずに進めるようになったり、跳び箱では最初は保育士の手を借りながらよじ登り、ジャンプも恐る恐るだった子が「せんせい、みててね」と一人でできるようになっています。高さのある5段からも怖がらずにジャンプできる子も出てきました。手足に力がつき、体のバランスが上手にとれるようになったことで、お尻を持ち上げてマットの山を上り下りしていました。手押し車では自分の腕で体を支えたり、友だちとつながっての長い電車ごっこ等、色々楽しんでいます。できなかったことができるようになると嬉しそうな顔を見せてくれる子どもたち、これからもやってみたいという気持ちを大切にしながら様々な運動遊びに取り組んでいきたいと思います。

 全身がびしょぬれになるくらい盛り上がる水遊びでは、タライの中に手を入れたり、じょうろで友だちや保育士に水をかけたりと楽しみ方はそれぞれです。氷遊びでは最初はカチカチの氷に「なんだろう・・・」という表情の子もいましたが触ってみると「つめたーい!」と氷を手の平にのせたり、ほっぺにつけて冷たさを肌で感じる可愛い姿も!氷が溶けてくると、目を丸くして「ちいさくなった!」と子ども達なりの発見もありました。泡遊びはまず、保育士が泡を作って見せてみました。「なにー?」と集まってきて興味津々の子どもたち。「ふわふわだ!」と驚きながら触っていました。泡に色を付けると、スプーンで泡をすくってコップに入れアイスのできあがり!「みどりのアイスできた」「いらっしゃいませ~」とアイス屋さんごっこをする子もいました。水、氷、泡など様々な感触を味わう中で、色や匂いに気付いていきます。一人一人の気付きを大切にしながら表現力を培っていきます。

3歳児「あお組」編

 室内でも夏の遊びを楽しんでいます。赤、黄、緑の寒天を準備すると、綺麗な色の寒天を見て集まってきました。触ったりつぶしたりして感触を味わっています。「ぷにゅぷにゅしてる」「つるつるだね」他の色を混ぜてみると、「いろがかわったよ~」と興味津々です。型抜きで型をとったり、カップに入れて並べていると「ゼリーやさんみたい」とお店屋さんごっこが始まりました。「いちごゼリーください」「はい、どうぞ」とかわいいやり取りが行きかい、遊びがどんどん広がっていきました。   

 にじみ絵では、綺麗な模様ができると、「これくらげみたい」「さかなにもみえる」という声が聞こえてきて海の生き物を作ろうということになりました。トイレットペーパーの芯を使い、色紙で貼るとカラフルな魚が完成しました。大きな紙を用意し、絵の具で海も描きました。さぁ~今日は魚釣り大会!自分の作った魚を釣ろうと、必死の子もいて大盛り上がりでした。子ども達が思い思いのままに表現を楽しむことで表現力や想像力といった感性が養われていきます。これからも子ども達の気づきや感動を共感していきたいです。

 少しずつ友だちと関わる楽しさを知り、簡単なルールや約束事を理解して少人数でむっくりくまさんやかごめかごめを子ども同士でも楽しめるようになってきました。年上の子がみんなでゲームをしている姿を見て、子どもたちからやりたいという声が聞かれたので、椅子取りゲームやフルーツバスケットなどの遊びを提案すると大喜び。みんなで輪になり、まずは遊びの前にルールについて確認します。椅子取りゲームなら、音が止まったら座ることや友だちを抜かしたり走ったりしないなどの約束事を話しました。いよいよゲームがスタート!知っている歌だと口ずさみながら、元気いっぱい歩きます。「もうすぐおととまるかな」など話しながらドキドキしている子ども達。座れなかった子の応援もとっても大事だと話すことで、座れなくて悔しい気持ちになりながらも「がんばれー!!」と一生懸命応援して楽しんでいます。集団遊びを通してルールを学んだり、友だちと一緒に遊ぶ体験は楽しさやコミュニケーション能力も育まれます。さらに遊びに必要なルールを知り、守って遊ぶ面白さや大切さを知ると共に、ルールが守れないと遊びが成立しないことも理解したり、みんなで力を合わせて遊びを進めていくことに満足感や充実感を味わったりしています。

4歳児「き組」編

 水や泥に触れたり、色水遊び、色氷などの様々な感触や色の変化、不思議さを感じ楽しんでいます。戸外遊びでは、水鉄砲やしゃぼん玉などで、水の冷たさや心地良さを味わっています。友だちと水をかけあったり、ペットボトルやジョウロなどを使って、勢いよく水が下へ落ちていき噴水のようになっていることに気づき、「みてー」「ふんすいみたい」と友だちに声を掛け夢中になって見ていました。絵の具を使った色染めでは、紙に色がにじんでいく様子を見て「すごーい」「きれいだね」と広げて見せ合ったりしていました。色水を凍らせて色氷にし、白色のクレパスで描いた絵の上に氷をすべらせると絵が浮かび上がるはじき絵なども楽しみ、遊びを発展させながら楽しんでいきました。色水遊びでは、用意する絵の具をあか、あお、きいろの三原色にすることで、自分で新しい色の作り方を発見する楽しみがあります。「あかとあおでむらさきになった」「あかときいろでおれんじになった!」と変化を楽しんだり、好きな色を混ぜてオリジナルの色を作ったり、友だちが作った色を真似ようと「どうしたらいいのかな?」と試行錯誤したりと、遊びを通して自然と色の仕組みを学んでいました。

 友だちとの関わりが増え、ルールのある遊びもできるようになりました。オセロゲームなどの協力する楽しさが感じられるあそびや、また割りじゃんけんなど、友だちとの交流を深める遊びを楽しんでいます。「がんばってー」と同じチームの友だちを応援したり、勝負に負けて悔しがる友だちをなぐさめてあげたりする姿があります。「あー、たのしかった」「またやろうね」「こんどはかつぞ!」と明るい笑顔の子ども達。時には友だちとぶつかり合うこともあり、けんかをして相手の立場や思いを聞いたりして「どうすれば楽しく遊べるようになるかな?」など話し合いや譲り合いの経験を重ねています。遊びの中で友だちとの関わりが深まり、お互いを認め合う心の成長を感じます。

5歳児「みどり組」編

 5月頃、なかよし公園に行く途中に置いてあるバケツを見つけ「これ、なぁに?」と聞いてきました。去年のみどり組が作った稲だと知ると「おこめづくりしたーい!」「いつ、つくるの?」「やったー!!たのしみだな~」とやる気満々です。さぁ、米作りがスタート!!種もみから育て、芽が出ると育苗ポットに移し、発芽して苗になるまで待ちながら、土作りを始めました。中でも一番盛り上がったのは、土こね。慎重に手を入れる子もいれば、ためらうことなく大胆に入れている子もいました。土の冷たさを感じながらも不思議な感触に段々と夢中になり、硬い土がどろどろになるまでほぐし、腕や顔に泥が付いても気にすることなくこねていました。いよいよ田植えをするときがきました。初めての作業で慎重に土の中へ。「おおきくそだってね」と願いを込めながら植えていました。8月現在、バケツの中の稲は、濃いみどり色になって、すくすくのびのびと子ども達の背丈を越える程に生長しています。バケツ稲作りを通してたくさんの経験をし、植物や生き物を大切にする気持ちを育んだり、友だちと感じたこと、思ったことを話し合ったりして関心を高めていきます。

 年長だけが土曜日に集まって特別な1日を過ごす“おたのしみ会”がありました。子ども達と事前に何度も話し合いをしてどんなことをしたいか考えていきました。「どっじぼーるがやりたい!」「たからさがしはどう?」「まえのみどりさんみたいにそめTしゃつつくりたい!」「おやつはぱふぇ~!!」とたくさんアイディアが出て、みんなのやりたいことをいっぱい盛り込んだ特別な1日が始まりました!いろいろな作業を繰り返し、完成した自分だけの特別なTシャツを着てさあ出発!!「ゲームむずかしくないかな?」「おばけこわいな・・・」「てをつないであげるからだいじょうぶだよ!」「ぜったいにぼーるあたらないようににげようね!」「きゃっちとくいだからとってあげるね」と仲間と力を合わせてゲームをクリアして宝を集めたり、ちょっぴり怖くても乗り越えたお化け屋敷、ドッジボールで負けた悔しさなどたくさんの経験をすることができました。いろいろな気持ちを友だちに伝えたり、共有したりして絆も深まってきました。この思いでを元に、今後の行事も仲間と協力しながら取り組んでいきたいと思います。