社会福祉法人 名古屋厚生会

第二保育園の一日

令和6年度 春

0歳児
ひよこ

1歳児
あか

2歳児
もも

3歳児
あお

4歳児

5歳児
みどり

0歳児「ひよこ組」編

 寝返りやハイハイ、つかまり立ちや伝い歩きなど、それぞれの成長段階にいるひよこ組の子ども達。一人一人の遊びが満足できるように、安全で魅力的な保育室の環境を整えています。ソフトマットのアスレチックからトンネルやボールプールなどの遊び場が見えると、初めのうちはキョロキョロして様子を伺っていました。「あれはなんだろう」「いってみよう」と好奇心が湧いてきて中に入ったり、登ってみたりするようになり、ワクワクした表情で遊んでいます。トンネルの中から顔を出して「ばぁ!」と笑顔を見せたりつかまり立ちをして得意げに笑ったりする姿がとてもほほえましいです。

 保育者がエプロンをつけ食事の準備を始めると「ごはんのじかんかな?」と期待の眼差しでその様子を見ています。ひよこ組では、一人一人に合った離乳食の献立を調理スタッフと相談しながら考えています。目の前に並んだ食事に目を輝かせる姿に「どれからたべようか~?」「おいしいね!」と優しく声を掛けながら、ゆったりとした時間を楽しみます。保育者にスプーンで口に運んでもらってモグモグしたり、自分で手づかみで豪快に口に運んで食べたりすることで、心も体も満足感を感じられるようにしています。月齢の小さい子は、離乳食後にミルクを飲んでいます。保育者に優しく抱っこしてもらいながら、安心できるあたたかい雰囲気作りを大切にしています。

1歳児「あか組」編

 園庭にあるプランターの花に、興味津々な様子の子ども達。指でちょんちょんと触ってみたり、顔を近づけてみたり、保育士を呼ぶかわいらしい姿もあります。花だけでなく虫にも興味をもち始めました。2歳児クラスの子たちがダンゴムシや蝶々、テントウムシを観察していると、一緒になって見ようとしたり、手に乗せて~と手を差しだしながらやってきたりします。蝶々は絵本等に出てくると「ちょ」「ちょっちょ」と指をさしたり手をパタパタとさせて身振りで教えてくれることもあります。園庭に出て花や虫など様々な自然に触れることで、豊かな感性を育んでいます。

 体を動かすことが大好きな子ども達は、園庭に出るとすぐに自分の好きな遊びへと走り出していきます。友だちが乗っているプラカーを押してあげたり、すべり台の階段を手足の力を使って登り、上から園庭で遊んでいる友だちに向かって「おーい」と呼んでみたり、友だちと列になってすべったりと楽しんでいます。室内ではトンネルやマットあそびなど、歌に合わせてダンゴムシになりきって寝転んでみたり、また部屋の前の長い廊下を遊び場にすると、プラカーに乗って隣のクラスまでドライブ!「やっほ~」と顔を覗かせたり、みんなに向かって「ばいばーい」と手を振る子ども達です。遊びの環境を工夫することで子どもの期待も高まり、楽しみながら運動能力を身につけていきます。

2歳児「もも組」編

 園庭のプランターで、保育士がダンゴムシを見つけると、「みたい!みたい!」と一斉に集まってきて、もも組のピンクの帽子の輪が出来ています。最初は丸くなってじっとしているのを眺め、足が出てくると「なんかでてきた!」と驚き、ひっくり返ってモゾモゾしていると「がんばれー」と応援したりして興味津々です。怖くて触れない子が多かったのですが、最近では指先で突いたり、手の平にのせたりするのを喜んでいます。てんとう虫や、ちょうちょなども見つけられることもあり、園庭に出ると「きょうはむしさんいるかなー?」と楽しみにしています。お部屋で、図鑑や絵本で虫を見ては、保育士に「ちょうちょだね!」「てんとうむしどこ?」などと会話もはずんでいます。虫をイメージした製作遊びや昆虫の体操をしたりなどで興味の幅が広がるようにし、一緒に楽しんでいきたいと思います。

 毎日たくさん体を動かして元気に遊んでいる子ども達です。室内では、体操や踊りで体を動かしたり、真似っこ遊びで動物などに変身し、手で耳を作ってうさぎになるとジャンプをしたりワニでは腕の力を使ってほふく前進で進んだり、腕や足など全身を動かして遊んでいます。園庭では保育士や友だちと「ヨーイドン!」と言って園庭中を元気に走り回ったり、バスケットゴールに向かって何度もボールを投げ、入ると「できた!」と大喜びです。バケツ玩具で遊ぶことも大好きで、まっすぐに並べる、カーブさせる、バケツの間隔を少し空けてみるなど自分たちでいろいろな形に並べながら遊んでいます。初めは進む時にバケツ1つ1つに両足をのせていましたが、慣れてくると片足でスムーズに進めるようになり、最後は高くジャンプして地面に着地し得意気です。日々の遊びの中の、走る・跳ぶ・ぶら下がる・くぐるなど様々な動きからバランス力や柔軟性、コントロールする力などを習得し、身体感覚を高めています。

3歳児「あお組」編

 あお組の生活にも慣れてきて、周りの子を意識し始めるようになってきました。友だちが面白そうな遊びをしていると、自分もやってみたいと「いーれーてー!」と遊びに入っていく姿が見られます。ままごとでは、赤ちゃんのお世話をしたり、フライパンでハンバーグをひっくり返して遊んでいると、「わたしもやる!」と真似を始めます。ひっくり返すことができると2人で大喜び。何度かひっくり返すことを楽しんだ後、「ハンバーガーやさんやろう」とイメージを膨らませ、「なんのハンバーガーにしますか?」など他の友だちも加わり遊びが広がっていきました。粘土遊びでは、「なにつくってるの?」と友だちが作っているものに興味を持ち、一緒に同じものを作ったり、上手くできない時には手伝ってあげたりする姿もみられます。時には、自分の思い通りにいかなくてトラブルになってしまうこともありますが、友だちとたくさん遊ぶ中でお互いのことを知り、相手の思いに気づいたり、いろいろな気持ちを感じとったりして楽しんでいます。

 ホールで平均台や跳び箱、鉄棒、トランポリンなどを用意してみると「てつぼうしよう」「いっしょにジャンプしようよ~」「かけっこしたいね」と友だちを誘って遊び始めました。思いきり走ったり、トランポリンで飛び跳ねたり、跳び箱でジャンプして着地したりと元気いっぱい体を動かして楽しんでいる姿が見られました。体育教室でやったことを真似してみてぶら下がったり、足をかけて積極的に挑戦しています。上手に足を鉄棒にかけると「みてみて~ぶたのまるやきでたよ」と嬉しそうです。ジャンプしてお腹を鉄棒にくっつける“つばめ”という技も一人で出来るようになりました。3歳になると、基本的な運動機能が育ち、細いところを歩く、走る、跳ぶ、またぐ、ぶら下がるなどの自分の体の動きをコントロールできるようになってきます。これからも体を動かすことの気持ちよさや楽しさを知り、「できた」という気持ちに共感しながら達成感を味わえるようにしていきたいと思います。

4歳児「き組」編

 野菜はどんなものがあるかな?その中には夏においしいものと冬においしい野菜があり、旬があることを知りました。夏においしい野菜を育てよう!と、なす、きゅうり、おくら、ピーマン、すいかに決まり、みんなで苗屋さんへ買い物に行きました。苗にそーっと土をかけ自分の手で苗を植え「おおきくなーれ」と優しく声をかけ大事にする子ども達。「まいにち、みずをあげないと」とグループをつくって水やりのお世話をしています。「あっ!はながさいてるよ」「せがのびた」と驚きや発見を友だちに伝え合い、一緒に生長の喜びを共有しています。野菜に触れ、日に日に大きく育つ過程を見ることで食に対して関心をもったり、自然の恵みに感謝する心を育てていきたいと思います。大事に育てた野菜が大きく実り、収穫するときの笑顔が楽しみです。

「きょうも、そといく?」が合言葉!外遊びでは、「こおりおに」が大人気で、友だちを誘い合い自分達で「おにきめ、おにきめ」と遊びを始めています。鬼役の子、逃げる子と互いに一生懸命に走り、時にはフェイントを掛けたりと盛り上がっています。また、体育教室で取り組んでいる鉄棒も意欲的に挑戦しています。コウモリのようにぶら下がり「いーち、にーい、さーん」と友だちと数え合っています。始めは手に力が入らなかった子も、くり返し遊ぶ中で少しずつ力がつき、長くぶら下がれるようになってきました。今は足ぬき回りに挑戦中です。他にも、転がしドッジボールやスクーター、三輪車などで体を動かして遊び、室内では様々な運動器具を使ってサーキット遊びや集団遊び、ボール運び競争などで楽しんでいます。様々な遊びの経験から、友だちと一緒に遊ぶ楽しさを感じられるようにしていきたいと思います。

5歳児「みどり組」編

 昨年の年長組がやっていたのを見ていた憧れの“当番活動”をいよいよ自分たちが出来ることを楽しみにしていました。登園してくると、当番表を見て「わたしは、つくえふき」「ぼくは、ごみとうばん」と自分の役割を確認しています。机拭きの子は「こっちをふくから○○ちゃんはそっちふいてね。」と声を掛け合い分担しながら取り組んでいます。ごみ当番はごみ集めの時間が来ると曜日ごとのごみの種類を確認して、「もえるごみだから、きいろいふくろだよ」と自分達でごみ袋を用意し園全体のごみ集めに出発していきます。「もえるごみください」と各クラスの保育士に伝え、ごみを入れてもらい、「お当番さんいつもありがとう、お願いします。」とお礼を言われるとどの子もうれしそうな表情になり、褒められてうれしいだけでなく人の役に立てる事にやりがいを感じている様子が伝わってきます。自分に任された役割を進んで主体的に行う子ども達の姿を今後も見守っていきたいと思います。

 園庭に出ると虫探しや大繩跳び、乗り物、砂遊び等、気のあう友だちを誘い合って元気いっぱい遊んでいます。その中でも今ダントツ人気な運動遊びがドッジボールです。はじめはボールが当たると痛いから・・・当たったら外野に出るから・・・ボールが取れないから・・・と消極的な声もありましたが、外野に出ても当てたらまた中に戻れることや、前を見て逃げると当たりにくい等ルールを理解できたことで楽しめるようになってきました。チームで協力しないと負けてしまうので、ボールをキャッチすると「ナイス」ボールに当たると「おしい、どんまい」「つぎ、がんばろう」と声を掛け合ったり、勝つためにはどうしたらよいのかを子ども達で話し合う素敵な姿も見られるようになってきました。ドッジボールを通して、ルールを守ることや仲間を思いやる気持ち、人との関わり方や自分たちで考える力が育っていっています。