一番身近な遊び場の保育室も、0歳児にとっては初めてのことがいっぱいです。入園当初はその場から動かず周りの様子をじっと見ていましたが、慣れてくると「なんだろう?」という好奇心が芽生え、動きが活発になってきました。ある日は、足の指で床を力強くけって前へ進もうと、一所懸命頑張っていました。「あと少し!」「届いたね~!」見ている保育者も声に力が入ります。トンネルくぐりでは「はいってみよう」の気持ちから段差を乗り越えて向こう側を目指して前に進みます。「こっちだよ~」と呼ぶ保育者を見ながら進む姿はとてもかわいらしいです。「いってみよう」「やってみたい」「さわってみたい」などの好奇心が、楽しく体を動かすことにつながります。これからも子どもたちの“ワクワク”に共感し、心身の発達を支えていきたいと思います。
保育園の食事をおいしそうに食べ、器をからっぽにしてくれるのは、保育者としてうれしいものです。この日もたくさん食べてくれました。「おいしかった?ごちそうさましようか?」と声をかけると、一つずつ器をひっくり返し始めます。一つ、二つ・・。手先と手首をうまく使っています。すべてひっくり返ると満足したように“にんまり”。これが今の“ごちそうさま”なのかな、と微笑ましく見守っています。たくさん食べた満足感、自分の意思でやりたい動きができた達成感、保育者と「ごちそうさま」の気持ちが共有できたうれしさ。たくさんの思いが詰まっている食事風景のひとコマです。