社会福祉法人 名古屋厚生会

第二保育園の一日

令和4年度 秋

0歳児
ひよこ

1歳児
あか

2歳児
もも

3歳児
あお

4歳児

5歳児
みどり

0歳児「ひよこ組」編

 立つことが増え、視界が変わる楽しさや行きたいと思う所へ移動できる嬉しさから、今まで以上にいろいろな場所を探索するようになってきました。つかまり立ちができるようになった子は、自分で使いたい砂場の玩具を探しに行ったり、プラカーを支えにしながら行きたい場所へ進んでいきます。自分でプラカーに乗ろうとする姿もかわいいです。歩行が安定してきた子は、大きい遊具にも挑戦。階段を登ったり、慎重に段差を降りたりして滑り台をすべり楽しんでいます。歩きだしたと思うと急に立ち止まり、落ちている石や葉っぱを拾うのもお気に入りです。
 10月に入ると運動会の取り組みが始まりました。お兄さんやお姉さんが走ったり、踊ったりする姿を見て真似っこを楽しむようになり、運動会ごっこでは「よーい、どん!」の合図でハイハイをしたり、一生懸命歩いて保育士のもとまで来てくれました。一人一人のペースで体を動かす喜びを感じながら戸外遊びを通して自分の世界を広げています。 

 絵本が大好きな子ども達。保育士の手遊びが始まると自然と集まってきます。月齢の低い子は色や形、語りかける保育士の声や言葉の音の響きを感じ、月齢の高い子は「わんわん」「にゃあにゃあ」と指差しをしたり、喃語を発したり、雨の「じゃあじゃあ」紙の「ビリビリ」のような繰り返すフレーズに興味を示しています。象がでてくると腕で鼻を作り真似をしたり、絵本に手を伸ばし好きな食べ物をつまんでお口に「パクッ」保育士の口にも「はい」と食べさせてくれたり、つもり遊びをする姿も増えています。
 絵本の中に身の回りの物を見つけてイメージの世界と日常の世界を行ったり来たりする経験は、その後の遊びの発展へと繋がっていきます。そして、絵本を繰り返し見たり聞いたりすることで、保育士のあたたかなぬくもりや優しさを感じ、子どもたちの豊かな心が育まれていきます。

1歳児「あか組」編

 保育士が味覚狩りの準備をしていると、子ども達が集まってきました。カゴを持ってスタート!「どれにしようかなー」と選んで取ったり、落ちている実を拾ってカゴに入れたりする子もいます。りんごやみかんの木の高い所の実を取ろうと、必死に手を伸ばして取っていました。カゴから飛び出すほど沢山取れた実を保育士に見せてくれました。食べる真似をしたり、保育士に食べさせてくれたり、持ってない友だちに「いる?」「うん」「どうぞ」とかわいいやりとりも見られました。何度もつけたり取ったりの繰り返しを楽しみながら、秋の果物に親しみを持つことができました。また、友だちとのやりとりをする中で思いやりの心が養われています。 

 お兄さんやお姉さんの運動会の演目である鼓隊演奏や遊戯が始まると、興味津々で園庭を見つめていました。運動会の雰囲気を味わえるように、運動会ごっこを行いました。「よーい、どん!」の合図でゴールにいる保育士のもとまで、あちこちに笑顔をふりまきながら走ります。「追いかけ玉入れ」は保育士が背負ったかごをめがけて玉を入れます。一生懸命追いかけながら、入れようとするのですが、なかなか上手く入りません。両手に抱えるほどの玉を集めて満足している子もいました。最後には、保育士が子どもの手の届くところにかごをを置くと、みんなで入れて大喜びでした。
 毎日の外遊びでは、大型遊具の網によじ登ったり、鉄棒にぶら下がったりと活発に遊んでいます。体が思うように動かせるようになってきて、走る・登る・跳ぶなど、全身を使ってさまざまな動きを楽しんでいます。

2歳児「もも組」編

 お兄さんやお姉さん達が鼓隊やかけっこ、遊戯などをしているのを見て保育士が「がんばれー」 と声掛けしていると、「ぼくもおうえんしたい」と応援旗を作りました。それがきっかけとなり、 今度は「かけっこしたい」「玉入れしたい」の声から運動会ごっこに発展していきました。スター ト旗とゴールテープを持って園庭に出ると、「かけっこするー」と白線に一列に並びます。保育士 の「よーいどん」の合図で、ゴールに向かって走り出す子ども達の顔は笑顔でいっぱいです。
 大好きなバナナくん体操が聞こえてくると、皆ポンポンを持ってリズムに合わせて踊り出します。 また保育士がカゴを背おってゆっくり走り出すと、そのカゴに玉をいっぱい入れようと何個も もって夢中で追いかけてきます。友だちと一緒にやれることの喜びを、だんだん感じられるよう になってきました。この時期、心も体も成長した子ども達。手足の力やバランス感覚も身につい てきました。いつの間にかできることが増えていき、嬉しそうな笑みを浮かべる子どもの成長の 早さに驚いています。 

 活発に体を動かすことが好きな子も、室内では絵本を読むことが多く、お気に入りの絵本が増えてきています。「これよんで」と保育士の膝の上に座って見たり、一人でじっくりページをめくって楽しんでいます。友だちと一緒に見て面白さを共有する場面もあります。少し長い物語も(次はどうなるのかな!?)と話に引き込まれている表情で見ている姿も。絵本にはその物語の面白さ、絵や色使い、なにより想像力が豊かに広がります。絵本を通して数や文字にも興味が出てくるでしょう。今後も様々な絵本をゆったりとした時間で、子ども達の思いに共感しながら楽しんでいきたいです。

 保護者の方に弁当を用意していただき、遠足を楽しみました。いつもなかなか行けない屋上に行き、すべり台や上からの景色を見て楽しんだり、隣接している公園では、折り紙で作った虫を隠しておき、虫さがしを楽しみました。いっぱい遊んだ後は『お弁当タイム』。朝から「おべんとう、いつたべるの?」と気にする子ばかり。弁当箱を開ける練習をしてきた子もいるほどの意気込み。そしてふたを開けると…「わーすごい!おいしそう!!」「○○はいってる!!!」の声。一口食べると満面な笑顔でモリモリ食べていました。「たのしかったね!」「またいきたいね!」と特別な時間を過ごすことができ大満足でした。

3歳児「あお組」編

 運動会への期待を高めながらの万国旗と看板作り。今までたくさん絵の具あそびをしてきたので、旗と看板は子ども達の好きな絵の具を使って作ることになりました。ビー玉、カップ、水風船など様々な道具を使って絵の具で模様をつけていきます。「何色にしようかな?」「どんな模様になるかな?」とワクワクしながら作っていました。運動会前から保育室や廊下にも旗を飾ると、「わぁ!!」と目をキラキラさせ自分たちで作った旗を見て「うんどうかい、まだかな…」と楽しみに待っていました。 看板は、異年齢での合作!! 大きな紙にみんなで描くことをとても楽しんでいました。 運動会の雰囲気、環境作りもみんなで行い、運動会はとてもすばらしいものとなりました。 

  子どもたちにとって初めての運動会。 “運動会ってどんなことをするんだろう”とワクワクした気持ちから始まりました。 
 踊ることが大好きな子ども達。遊戯の曲をかけるとポンポンを持って友だちと楽しそうに踊り出し、いつの間にか皆で一緒に保育士がいなくても踊れるほどになっていました。 
 かけっこや玉入れは戸外遊びの時に保育士や友だちと遊びながら親しんでいきました。 玉入れでは、体操教室の先生に玉の投げ方やカゴに入れるコツを教えてもらい、その後からはどうしたら入るかを考えながら玉を投げる姿も出てきました。 
 運動会の後は異年齢で運動会ごっこをしたり、その後も綱引きや玉入れをして楽しみました。友だちと一緒に行うことで楽しさを感じ自信がもてたり、どうしたら上手くいくかなと考えてみたり、年上の子の姿を見て刺激を受ける、憧れを持つなど運動会の様々な取り組みを通して大きく成長しました。

4歳児「き組」編

 運動会の看板作りをすることになりました。年長組が6枚の大きな紙に「う・ん・ど・う・か・い」の6文字を書くことに。その用紙の模様担当が年中・年少組です。製作の趣旨を伝え「どんな模様がいいかな?」と子どもたちに相談すると「にじ」「ほし」「ハート」などのワードが出てきました。虹の色を決め、絵の具で描いていきます。少しずつ虹が形になってくると、はじめは興味がなさそうだった子たちも「なにやってるの?」「ぼくもやりたい!」と製作に参加。大きな虹ができました。次は好きな模様の形を切り貼っていきます。「キラキラにしたいから“きん”のおりがみがほしいな」など、イメージを形にするために提案する子もいます。自分たちが考えたり提案したことが形になる楽しさや喜びを感じ、運動以外の遊びからも運動会を主体的に取り組むことができました。

 夏の終わり頃、「(地域の)おまつりにいったんだ~」「ほいくえんのおまつりはなかったね。」「おまつりしたいな~」などとお祭りの会話をしていました。そこで、お祭りを連想するような歌や曲をかけて保育士と踊っていると、「いれて~」「わたしもおどる~」と友だちが集まってきました。鳴子と言う楽器も加わり、さらににぎやかに。「こんなうごきがいいんじゃないかな~」「こうやってならそうよ。」とどんどんアイディアが出てきます。「きょうもおどりたい。」「きょくかけて~」と盛り上がっていきました。友だちと顔を見合わせながらノリノリで踊る姿や鳴らすタイミングが合うと嬉しそうな表情が見られました。楽しい振り付けのところでは、笑顔で張り切って踊り、決めポーズのところでは、動きをピタリと止め、静と動のメリハリをつけた素敵な踊りになり、この曲は運動会で保護者の方の前で披露しました。これからも、色々な楽器に触れたり、みんなで一つのものを作り上げる楽しさを味わったりして様々な経験をしていきます。

 「ちょっとおいもがみえてる!」「もうたべれるの?」と生長を楽しみにしていた子ども達。「いくつあるかな?」「いっぱいとれるといいね~」と期待をもって当日を迎えました。掘ってみるとどんどん出てきて「こんなにおおきいんだね!」「もっとしたにもあったよ~」と大喜び。芋やつるを持ちあげて「おもいね」「こっちのほうがながいよ」「いくつあるか、かぞえよう」など、重さや大きさ、長さ、数に興味をもつ機会にもなりました。芋を見つけようと、手を真っ黒にして掘っていると、「わ~!」「なにこれ!」と幼虫に大興奮!ゆっくりと動く幼虫をじーっと見たり触ったりして観察を楽しんでいました。
部屋に戻ってからも、「こーんなにおおきかったよね!」「なんぼんみつけた?」と会話が続いていたので、「絵を描いてみる?」と提案すると「やりたーい!」とやる気満々。なが~い紙を用意して、夏にたくさん経験した絵の具で伸び伸びと描き、「こんなかたちのおいももあったね」「ぼくのおいもはおおきかった!」と表現遊びを存分に楽しみました。さつまいもを育てたことで、自然への興味、大きさや数への関心、また心を動かされた経験を豊かに表現する喜びへと繋がりました。

5歳児「みどり組」編

 昨年度のみどり組の運動会の姿が印象的に残っていた子が多く、子ども達と運動会について話すと「たいこしたい!」「はたもってやっていたよね」「はしるのはやかったよね」「わたしたちもやりたいな!」と運動会の話で盛り上がっていました。ドリル演奏では、リズムに合わせて太鼓をたたいたり、フラッグを振ったりみんなで合わせることの難しさを感じながらも少しずつ揃っていくことで心が一つになっていきました。リレーでは、「つよいチームになる!」「まけないぞ!!」と何回もチームで話し合い、思いがぶつかる時もありました。走る順番を変えたり、バトンの渡しかたを工夫したりと力を合わせて取り組んでいました。当日は一人一人がチームのために力いっぱい走りバトンを繋ぐ姿に感動しました。組体操では、初めはなかなか腕や足の力が入らず自分の体や友だちを支えることが難しかったです。しかし、繰り返し取り組む中でコツを掴み、腕や足の力がつくことでしっかりと前を向き技を決めることができるようになりました。運動会の取り組みを通し、友だちと協力すること、自分の力を発揮することで充実感を味わい大切さを感じ、大きく成長した子ども達の姿をみることができました。

 保育士が毛糸を編んであやとりのひもを作っていると、「なにやってるの?」「やってみたい」と興味津々で集まってきました。保育士が三つ編みのやり方を伝えると、苦戦しながらも集中して取り組んでいました。三つ編みを作るには、指を器用に動かしたり、交互に編んだりとコツがいりますが、だんだんと出来るようになってくると、「もう一回作りたい」「もっと長くしようかな」と繰り返し楽しんでいました。三つ編みがうまくいかない友だちには優しく教えてあげたり直してあげたりしながら、自分たちでつくったひもを使って遊ぶ姿が見られました。その他にも、絵の細かいぬりえを最後まで丁寧に塗ったり、小さい折り紙で昆虫や植物を折ったりと指先を使った遊びが盛んになってきています。指先が器用になることで細かい作業や道具の扱い方が上達してきている子ども達です。