立つことが増え、視界が変わる楽しさや行きたいと思う所へ移動できる嬉しさから、今まで以上にいろいろな場所を探索するようになってきました。つかまり立ちができるようになった子は、自分で使いたい砂場の玩具を探しに行ったり、プラカーを支えにしながら行きたい場所へ進んでいきます。自分でプラカーに乗ろうとする姿もかわいいです。歩行が安定してきた子は、大きい遊具にも挑戦。階段を登ったり、慎重に段差を降りたりして滑り台をすべり楽しんでいます。歩きだしたと思うと急に立ち止まり、落ちている石や葉っぱを拾うのもお気に入りです。
10月に入ると運動会の取り組みが始まりました。お兄さんやお姉さんが走ったり、踊ったりする姿を見て真似っこを楽しむようになり、運動会ごっこでは「よーい、どん!」の合図でハイハイをしたり、一生懸命歩いて保育士のもとまで来てくれました。一人一人のペースで体を動かす喜びを感じながら戸外遊びを通して自分の世界を広げています。
絵本が大好きな子ども達。保育士の手遊びが始まると自然と集まってきます。月齢の低い子は色や形、語りかける保育士の声や言葉の音の響きを感じ、月齢の高い子は「わんわん」「にゃあにゃあ」と指差しをしたり、喃語を発したり、雨の「じゃあじゃあ」紙の「ビリビリ」のような繰り返すフレーズに興味を示しています。象がでてくると腕で鼻を作り真似をしたり、絵本に手を伸ばし好きな食べ物をつまんでお口に「パクッ」保育士の口にも「はい」と食べさせてくれたり、つもり遊びをする姿も増えています。
絵本の中に身の回りの物を見つけてイメージの世界と日常の世界を行ったり来たりする経験は、その後の遊びの発展へと繋がっていきます。そして、絵本を繰り返し見たり聞いたりすることで、保育士のあたたかなぬくもりや優しさを感じ、子どもたちの豊かな心が育まれていきます。