社会福祉法人 名古屋厚生会

第二保育園の一日

平成29年度 秋

0歳児
ひよこ

1歳児
あか

2歳児
もも

3歳児
あお

4歳児

5歳児
みどり

0歳児「ひよこ組」編

 支えの要らないお座りができるようになると、両手が自由になり物を持ったり持ちかえたり、両手に持ったおもちゃを打ち合わせたりします。また、人と対面して関わることもできます。その後、つかまり立ちから歩行という動きを獲得します。自分で歩くことや体を動かすことが楽しくなってきました。園庭では、つかまり立ちになったり、しゃがんだりと自分の体を使って遊んでいます。
 歩き始めはバランスを崩しやすく、転びやすいので、すぐに手を差し伸べられる距離で見守ります。「よかったね」「たのしいね」などと子どもの嬉しい気持ちや満足した気持ちに共感する言葉を掛けていきます。一人一人の好きな遊び方を尊重し、十分に楽しめるようにしています。

 乳母車に乗ったり、手を繋いで歩いたりしながら、近くの公園までお散歩♪ 
落ち葉を踏んでカサカサ鳴る音を聞いたり、集めた落ち葉を降らせヒラヒラ舞い落ちるのを見て楽しむ子どもたち。
 道中ではバスやトラック、犬などを見て「バ、バ」「ワンワ」と指差しで教えてくれます。 
園外ならではの体験を通して五感の刺激をたくさん受けながら、言葉を引き出していきたいと思います。

 絵本が大好きでそれぞれお気に入りの絵本があります。繰り返し言葉のある内容や、動物・車・食べ物など興味を持つ絵本は違いますが、みんなが大好きな絵本は「だるまさん」シリーズです。絵を見て動きを真似したり、声に出したりして楽しんでいます。 
 保育士と一緒に見たり、自分の興味のある本を出してきて読んでいる姿が多くなってきました。絵本を通して言葉や物の名前を覚えたりコミュニケーションが取れるようにしていきたいと思います。

1歳児「あか組」編

 友達や保育士と手を繋いで歩いたり、乳母車に乗って散歩に出掛けました。靴下や靴、帽子の身支度が自分で出来るようになってきたので、大喜びで進んで準備をします。よちよち歩きだった以前に比べ、様々な運動遊びを通して体を動かしてきたことにより足取りは随分しっかりして歩くことが大好きになりました。

 保育園の隣にあるなかよし公園に遊びに行きました。握る力と登る力がついてきた子どもたち。力強くジャングルジムや滑り台の手すりを握り、登っていきます。秋になり、公園の木にはたくさんの赤い実が実っています。落ちていた赤い実を拾い集めては、砂で作ったプリンにトッピングして楽しんでいました。おいしそうなプリンの出来上がりです。保育士が落ち葉を上からひらひらと落とすと歓声をあげ、キャッチしようとする姿もあり、秋の自然に触れ十分に楽しむことができました。

 なぐり描きが大好きなあか組さん。紙とクレパスを出すと“待ってました”と机の周りに集まってきます。椅子に座り、お待ちかねのお絵かきタイム。以前は線しか描けなかった子も、ぐるぐる円を描くことが出来るようになりました。クレパスを握れなかった子もしっかりと握りダイナミックに描いています。「あか~!」「あおー!」と覚えた色の名前を言いながら、様々な色のクレパスに持ち替え、素敵な絵が完成しました。

2歳児「もも組」編

 戸外遊びでは、色々な運動遊具を組み合わせた技巧台遊びが大好きです。
細い平均台の上では両手を広げてバランスを取って落ちないように歩いたり、少し高い跳び箱からもジャンプ!バランス感覚や足の力がついてきました。
 両足を揃えて跳ぶ力もついた子どもたち。地面の上で大縄をヘビに見立てて揺らすと力一杯地面を蹴って縄を踏み越え、「もう一回やる!」「ヘビやってー!」と繰り返し楽しんでいます。

 簡単なルールのある集団遊びができるようになりました。子どもたちが好きな遊びは、保育士がクマになって追いかける“むっくりくまさん”や“あぶくたった”そして“椅子取りゲーム”です。 
「トントントン何の音?」や「ねぇねぇくまさん起ーきーてー」など言葉の掛け合いの中で、ちょっぴりドキドキしながら逃げるタイミングを伺う姿がとても可愛い子どもたち。外で遊んでいると自然に子ども同士で集まって皆でクマさんになったり、追いかけっこをして楽しむ様子も見られ、友だち同士の関わりも深まってきました。

 以前どんぐりを拾ってきた時に興味を持っていたので、どんぐりの製作をしました。好きな色の折り紙を自分で選び、はさみでチョッキン!
 手先が器用になり、いろいろな経験をするなかで、はさみを持つ手、紙を持つ手が違う動きをしながら、頭で考えて製作あそびができるようになってきました。目の位置や口の位置を確認しながら色々な表情の可愛らしいどんぐりができあがりました。

3歳児「あお組」編

 様々な運動遊具を用意すると、「やってみたい!」と集まってきます。
☆平均台…補助がなくてもスイスイと渡り、バランス感覚バッチリです。
☆跳び箱…登るのが精一杯だったけど、今では手をついて跳びあがり、跳び箱の上で正座や
     カエルのポーズを取り得意満面です。
☆ボール…上に投げて取ったり、保育士とのキャッチボールをしてきました。キャッチで
     きた時の嬉しそうな表情は何とも言えません。
これからもチャレンジする心を大切に楽しく体を動かしていけるような運動遊びをしていきます。

 「何か作ってみよう」と折り紙や紙を取り出して自分たちで作る姿が見られます。 
☆や〇、❤を書いた画用紙を用意すると、ハサミでチョキチョキ! 
最初はなかなか線の上を切ることができませんでしたが、“もう一回やりたい”と何度も挑戦する度に少しずつ上手になってきました。切り終わると、保育士に自慢したり、まじまじと見たりしてご満悦の表情です。 
なんとなく形を切ったり、テープで貼ったりしていましたが、どんどん経験することで、想像力が
大爆発! 「今○○作ってるー」とイメージしながら旗や釣りざおを作ったり、望遠鏡や魔法のステッキなど少しのヒントからオリジナルな物を作れるようになってきました。 
作ることで自分なりに表現する楽しさや嬉しさを知った子ども達は、これからも色々な物を作ってくれるのではないかと楽しみです!

4歳児「き組」編

 「握り方はリモコン持ち!」「マントのポーズで!!」とコツを教えてもらい縄跳びに挑戦したら…すぐに次々跳べるようになって驚きました。子どもたちも跳べるのが嬉しくて「みてみてー」「とべるよ」とアピールしてくれます。
外遊びには欠かせない遊び道具になりました。

 食事の配膳当番を始めました。エプロンに着替えると照れた様子でニヤニヤ。恥ずかしくもあり、当番を任された嬉しさやしっかりやろうという責任感も感じています。「わたしコップくばるね」「ご飯はこっちだよね」と友だち同士確認しながらやる気満々で行っています。時にはこぼすこともあるけれど、それも経験!集中してそっと歩き優しく机に配膳するみんなのために働く小さな保育士です。

 秋の自然探しに出かけました。葉っぱをかきわけ、「虫いないかな~」「どんぐりあった!!」と時間が経つのを忘れるほど虫探しやどんぐり拾いに夢中になっていました。あっという間に袋はどんぐりでいっぱい!割れたどんぐりを覗くと…「あ!栗が入ってる」木の実の観察にも興味津々です。そのどんぐりを使って製作遊びや手作りおもちゃを作って遊びました。自然に触れるだけでなく遊びに活用することで子どもたちは秋の自然を十分満喫できました。

5歳児「みどり組」編

 戸外遊びの際には「なわとび持っていく」と意欲を持ち、「何回跳べた」と跳ぶ回数が増えていくことで自信に繋がり、一人で跳ぶことからみんなで大縄を跳ぶ遊びへと挑戦しています。
 初めはリズムよく回る縄の中に入ろうとするとひっかかったりしていましたが、何度も挑戦してできるようになりました。一人で跳ぶよりも皆で跳ぶ方が楽しさは倍増です!

 空き箱や空き容器、カップ類トイレットペーパーの芯、毛糸など色々な素材を用意すると、その素材からイメージした物を友だちと“こんなのはどう?”と話し合い、“いいね、一緒に作ろう”と製作の場が広がっていきました。作ったものが増えると、“おみせにしよう”“じゃあお金がいる”“ピッとするのがいる”と作りたいものが広がります。役割を決めたり、売場を作ったりしてみんなでお店屋さんごっこを楽しみました。

 高齢者施設を定期的に訪問し、お年寄りと歌をうたったり、楽器を演奏したり一緒に触れ合い遊びをしています。自分のできることを“こうするんだよ”と得意そうに見せたり、反対にやってもらったり温かい時間が流れていきます。何をしても大きな拍手で褒めてくださるので、子どもたちも毎回楽しみにしています。
 地域交流、世代間交流を通してお年寄りに親しみを感じたり、感謝の気持ちが持てる子どもたちに育ってほしいと願っています。