社会福祉法人 名古屋厚生会

第二保育園の一日

平成27年度 夏

0歳児
ひよこ

1歳児
あか

2歳児
もも

3歳児
あお

4歳児

5歳児
みどり

0歳児「ひよこ組」編

つい少し前まで保育士の膝で「絵本読んでー」だったのが、絵本を読みだすと、「あっ本読んでる」とばかりハイハイで集まってくるようになりました。
絵本は豊かな心を育てます。0歳でもお気に入りの絵本があります。繰り返し繰り返し読んでいきたいと思います。「おかたづけしよ」とおもちゃ箱を出すとおもちゃを出したり入れたり。入れた時にすかさず「お片付け上手!」と保育士が大喜びして声かけることでこの大喜びを求めておもちゃを持ってきてくれるようになり「片づける」が理解できつつあります。

また、片付けが終わり「お食事きたよ」と食事ケースを運んでいると、柵の所に集まってきて「はやくー」という感じで「あーぅ」と大合唱が始まって、「お待ちどう様」と柵を開けると自分からテーブルにつこうとする姿が見られます。
保育園の生活に一つ一つなじんでいくひよこさんです。

調理員と連携して1人1人のひよこさんのペースにあった食事を提供しています。
薄味で食材の味を大切に調理しています。また、保護者の方とも連携し、食材を1つ1つ増やし色々な味を経験して、食事が楽しいお子さんに育つよう努めています。子どもたちの食べたい気持ちを大切に「おいしいね」「とまとだよ」と声をかけています。食事を目で、手で、鼻で、耳で、そして頭で感じ体だけでなく心を満たします。

1歳児「あか組」編

「すーわって」と声をかけると先生が何かするんだと理解し自ら集まって座れるようになりました。
この日はぬいぐるみを使ってお話しです。どの子も保育士とぬいぐるみが紡ぎだす世界に見入っています。また、おもしろい所では友だちと顔見合わせて拍手する姿が見られます。これは「お友だちも拍手してる。一緒って楽しい。」という気持ちの芽生えで、大切にしたい場面です。

次は食事前の手洗い風景です。
「あわぶくぶくだね」「しゃわ、しゃわー」と声かけながら1人1人手を添え、手洗いの気持ち良さが伝わるように手洗いの時間を作ってきました。この頃は要領を覚え「自分でできる!」と頑張る姿が見られます。泡の手をじーっと見つめて何を思っているのでしょう。「あわぶくだあ」とあわの感触を楽しんでる?「きれいかな」と確認してる?この後、納得したような顔になり、洗い流していました。
タオルも自分の物がどれか探せるようになりました。「今日のタオルはこれだよ」と朝のお支度で保護者の方が見せながらかけてくださると手洗いがより楽しい習慣になることでしょう。

2歳児「もも組」編

日差しがだんだん強くなってきたある日、園庭に「ぞう」の噴水を出してみると、すぐさま「何?何?」と集まってきました。
水を出すとわあーっと大喜びで逃げる子、進んで濡れにくる子など、様々な楽しみ方をしていました。本格的な水遊びの前に水の冷たさや気持ちの良さを味わうことができました。このあとぬかるんだ園庭はもちろん泥んこ遊びに…

2歳児でも自分のことは自分でやる!という気持ちが芽生えてきます。
「自分でやる」と言ったり「やれない!」と言ったりがこの時期の特徴です。この揺れ動く気持ちを大切にしながら、少しのきっかけで「できた」という満足感を味わい自信につながっていく関わりをしていきます。

3歳児「あお組」編

園庭に出ると、まずは準備体操や集団遊びをします。
「お靴履けた子集まれー」の声に次々「いーれーてー」と走ってきます。毎日の繰り返しできれいな丸が作れるようになりました。3歳児の子どもたちは真似っこの名人ですから保育士が楽しく元気にする!がポイントです。先生や友だちと一緒にできることが大きな喜びになり、「仲間」という感覚がもてるようになりました。園庭に「1,2,3,4、」と元気な声が響きます。

3歳児のクラスでは衣服の着脱と脱いだ服をたたむまで自分で行います。
まだ上手くできない子にもさりげなく補助をしてどの子にも「自分でできた!」という喜びがもてるようにしています。「せんせいーできた」とできた瞬間の笑顔が輝きます。この積み重ねが自信につながっていきます。

4歳児「き組」編

子どもたちは配膳当番が大好きです。
誰かの役に立つ仕事だからでしょうか。エプロンをつける特別感もあるかもしれません。着脱は自分でできるようになってきましたが、上手くできない時は友だち同士助け合いをしています。自分が優しくしてもらった思いが人にも優しくできるのです。保育士はこの瞬間を見逃さず声をかけています。

公園で、ダンゴムシをみつけた子どもたち。
触りたいけど、ダンゴムシの行方にも興味があって、皆で触らずに見ようと決めじーっと観察していました。落ちそうになると再び真中へ。
違う所ではどうかと場所をかえて置いてみたりと子どもたちの興味が広がっていました。生き物の不思議を感じてくれたらと願います。

5歳児「みどり組」編

幼虫が保育室にきた日から、毎日楽しみに観察していました。
図鑑を用意すると自分たちで調べ始め、「かんきつるい」という言葉も成長する順番も図鑑から知り、教えあっていました。葉っぱを入れ替え、うんちを処理するなどお世話も率先して行いました。そして孵化した蝶を見たときの子どもたちがこの1枚の写真です。飼育箱から離れませんでした。保育士が教えるのではなく自ら興味を持ち調べ、育てたからこそ感動も大きかったことでしょう。小動物の飼育を通して命の大切さを学ぶことができました。

朝、登園するとすぐにLaQブロックが始まります。
4歳児の頃は1人1人の遊びでしたが、大きな作品に挑戦しだすと、自然に友だちが集まり智恵を出し、分担共同作業になっていきました。一緒に作りあげるという共通の目的があるからこそ、友だちの意見を受け入れ認め合うことができます。できあがったときの達成感や満足感がより友だち関係を深めます。