保育室の中はアドベンチャーワールド? 箱やマットを組み合わせたアスレチックコーナーがお気に入りの子どもたち。いつでも好きな時に、自分のやりたいタイミングでのびのびとからだを動かしています。くぐったりのぼったりすべったり。最初はためらっていた子も、友達の姿を見て「やってみようかな」と良い刺激を受けているようです。少し手を伸ばすと届きそうな、少し力を入れるとのぼっていけそうな、そんなふうに一人一人の発達や意欲に合わせてスモールステップを積み重ね「できた!」「うれしいね!」という満足感につながるような環境づくりや援助を工夫しています。子どもたちの「たのしい!」「おもしろい!」という表情を見守りながら、保育者も一緒に楽しんでいます。
空きカップで作ったたくさんの氷を子どもたちのそばに置いてみました。触ってみるとびっくりして手をひっこめた子もいたので、保育者が「つめたいね~」「大丈夫だよ」と安心できるように声をかけるとだんだん慣れてきて「これはつめたいものだ!」とわかってきたようです。みんな躊躇なくケースに手を入れるようになりました。握ろうとしますが、すべったり冷たかったりしてうまくつかめません。「つるつるするねー」「もてるかな?」など保育者が気持ちを言葉にして、一緒に氷の感触を楽しみました。ある日は、すべらないようタオルの上にカップを置きました。氷が溶けて小さくなった頃にひっくり返すと〝コロンコロン〝と出てきて、目がパチクリ。空になったカップを一つ一つ重ね、全部重なると「できた」と差し出して見せてくれました。そしてバラバラにしてもう一回。何度も繰り返し楽しむ姿が見られました。楽しいことを繰り返すうちに、違った遊び方を発見したり「できた!」という満足感を味わったり、遊びの中には子どもなりの驚きや発見がたくさんあるようです。