社会福祉法人 名古屋厚生会

第一保育園の一日

令和4年度 秋

0歳児
ひよこ

1歳児
あか

2歳児
もも

3歳児
あお

4歳児

5歳児
みどり

0歳児「ひよこ組」編

 小園庭で遊ぶことが大好きな子ども達は、興味のあるものを見つけたくさん体を動かしています。いろいろな形にあいた穴の箱に大きな柔らかボールを一生懸命に運び「これもはいるかなぁ~」と中にいれています。ボールが入ると嬉しそうに何度も運んでいました。段ボールの手作りキャタピラには、「なんだろう?」と不思議そうに近づき、じーっと保育者の様子を見て、遊び方を考えているようです。楽しそうなお友だちの声を聞き、だんだんと「やってみる~!」とニコニコで中に入って一緒に遊びました。たくさん体を動かした後は、ポカポカした暖かい日だったので休憩タイムです。気持ちよさそうにゴロゴロしています。子ども達が今どんな遊びがしたいか、そこから自由な発想で楽しく遊べるよう、これからも近くで見守り、一緒に遊んでいきます。 

 「お外遊びに行こうか~?」と保育士が靴下を持ってくると次々集まってきて自分の靴下を「ぼくのー」「わたしのー」と手にとってニコニコ顔です。順に靴下を履かせていると「待ってられない。よーし自分ではくぞー」とばかり表情は一転、真剣そのもの。けれど、まだ履ききることはできなくて「むずかしいよー」「やってー」と困り顔。「がんばったねー」と履かせてもらってウキウキです。そして、靴のマジックテープをはがし、足先にちょこんと被せルンルンで保育士を待ってくれます。 
外へ行く準備のこの短い時間にいろいろな思いがあり、その表情の変化がなんとも可愛らしいひよこさんです。一人一人の頑張りを大切にし、一緒に喜びあいながら楽しく過ごしています。

1歳児「あか組」編

 園庭へ行く準備の時間には、「みてみて靴下履いたよ」帽子も前後反対に被って前が見えないけど「自分で被ったよ」とニコニコ笑顔です。なかなかうまくいかないところは「すごいねーじぶんでできるねー」と声かけながらさりげなく保育士が手伝い。自分でできた達成感を感じられるようにしています。最後に、靴のマジックテープを「ぺったん!」と止めて、皆準備できたね。今日も何して遊ぼうかなと園庭に飛び出していくあかさんです。 

 園庭に出ると、大好きなうさぎの滑り台に向かって一目散!何度も繰り返し滑って楽しんでいます。滑り台の高いところに並び、友だちと一緒に「やっほー!」と言っている姿はとても可愛らしいです。カラーバケツを並べて渡り歩くのも大好きで、何度も挑戦しています。保育士と手を繋ぎ、慎重にゆっくり歩く子もいれば、上手にバランスをとって一人で歩くことに挑戦する子もいて、どの子も最後にぴょん!とジャンプ。「できた」と満面の笑みを見せてくれます。他にも、玉入れをしたり、砂場でままごとをしたり、それぞれの好きな遊びをのびのびと楽しんでいます。

2歳児「もも組」編

 様々な運動遊びができるように園庭に運動用具や遊具を設置しています。春の頃から比べると子どもの好奇心はどんどん広がって、自ら果敢に挑戦するようになりました。見る見るうちにできなかったことが、たくさん出来るようになり、驚かされます。「ちょっと怖いけどやりたい!」という気持ちが伝わってくるので、ハラハラする時もあるけれど、SOSが出た時にはすぐサポートできるようそばで見守ります。今までは、「自分」だけだったけれど「友達と遊ぶのって楽しい」ことも気づき、誘い合いやり取りを楽しむ様子も見られるようになってきました。運動遊びを通しいろいろな力が育っているなぁと感じます。

 子どもたちがお絵描きしたり絵の具遊びをした紙を使ってリンゴや柿、ぶどう、おいもなどに作りかえ、まつぼっくり(本物)と合わせて園庭のあちこちに置いてみました。外へ遊びにきた子ども達が早速「わぁー」っと手に一杯拾い集めています。手作りカバンを渡すといっぱいになるまで集め、嬉しそうに見せてくれました。集めたものをベンチに並べてお店屋さんごっこを始める子たちや、まつぼっくりと砂を混ぜ合わせてケーキを作っている子たちもいました。とっても美味しそうです。途中、トンボが飛んできて秋探しに色を添えてくれ、秋の自然を満喫することが出来ました。

3歳児「あお組」編

 どんどん体を動かして楽しむことが増えてきました。“走る”“投げる”“跳ぶ”“渡る”など体を動かすことを意識した運動用具や遊具を使ったサーキット遊びが人気です。また、かけっこや玉入れは、何度も「やりたい!」「もう1回する」とリクエストの嵐です。できることが嬉しくて「せんせいみてー」と声がかかります。「すごいね!」と褒めてもらえることでやる気もアップ!
様々な運動遊びを経験することで腕、足の力が増し、自分の体を思うように使えるようになってきて、“体を動かすのが楽しい!”と感じている子ども達です! 

 手先が少しずつ発達し、ハサミで切ったり、折り紙で折れるようになると、面白さが倍増し、「もっとやりたい!」「これもしたい!」といろいろな製作を楽しんでいます。少し難しいところもやってみようと真剣な顔で集中モード!完成した時の顔は輝いてとても素敵です。どの作品も自分でできた思いを大切に「いいねー」と声をかけています。経験を重ねることで、さらに器用になり、イメージしたものを自分なりに描き、表現が豊かになっていくことでしょう。これからも“つくるのたのしい!”と感じられるように、様々な素材を使い、どんどん想像力を膨らませて造形遊びを楽しんでいきたいと思います。

4歳児「き組」編

 運動会では4色のキラキラのポンポンを持ち、曲に合わせて踊りました。隊形移動やかけ声を掛けるところなど自分の番がくると、自信を もってやっていました。また、運動会の取り組みを通して走ることが大好きになった子ども達は、トラックの白線の周りを友達と一緒に駆け 回っていました。友達に勝った喜びや負けた悔しさ等、いろいろな感情を経験した子ども達です。大玉転がしでは、初めは転がすだけでも難しく、コーンを回ってくることに四苦八苦でしたが、それも子どもたちにとっては面白く、チャレンジするごとに、カーブで速度を落としてみたり、どんな力加減が良いのか二人で協力して転がすようになりました。楽しかった運動会を経験し、心も体も一回り大きく成長した子ども達でした。 

 春に植えたさつまいもの収穫の日「ちゃんとできているかな」「どんなおいもかな?」と期待いっぱいです。いざ掘ってみると中々見えてきません。「もっと掘ってみよう!土の中にもぐっているのかもしれないね」と掘り進めると、やっとさつまいもが見えてきました。「よし、がんばるぞ!」の掛け声にどこからか「うんとこしょ、どっこいしょ」と子ども達の元気な声が聞こえてきました。すると“すっぽーん”とおいもが出てきました。それもごろごろと。豊作です。「わたしの、おおきいよ!」「これは、ほそながーい!」「なんか、おしりみたーい!」と目を輝かせ、色や形、重さや匂い等を観察しました。また、いものツルを繋げて大縄を作ってみると、ぴょんぴょん跳んだりくぐったりして楽しく遊ぶことができました。収穫したさつまいもは、おやつの時間に茶巾しぼりをして食べました。「おいしーい」と嬉しそうに話す子ども達の笑顔は格別!実りの秋、育ててきた愛情いっぱいのさつまいもが無事に収穫でき、楽しい食育活動となりました。

5歳児「みどり組」編

 一人ひとつバケツ稲を大切に育ててきたみどり組の子ども達。園庭で遊びながらもバケツ稲が気になり観察をしたり、水やりをしてきました。毎日見ているからこそ、水の中にある草が増えていることに気づきます。「せんせい、くさがいっぱいだけど、だいじょうぶ?」と言う子ども達に、栄養がとられてしまうことを伝えると必死になって一本づつ丁寧にとっている姿は頼もしく感じました。ある日、育ってきたはずの稲穂が少なくなっていることに気づき、「なんで?」と“肥料”をあげました。すずめが食べに来ていることを知り“かかし”を作り、バケツにさしました。かかしに守られ生長した稲が、収穫の時期を迎えたことを喜び、稲刈りを楽しみました。「ちょっとは、すずめにあげてもいいよね~?」と全部刈り取らずに残しておいてあげる優しいみどり組さんでした。

 夏の遊びの終わりと同時に、運動遊びや集団遊びが盛り上がってきました。ゲームが好きなみどり組の子ども達と様々な形のリレーごっこを楽しみ、すっかりリレーに夢中になっていました。初めはただ自分の順番になったら走るだけで楽しかったのですが“勝ちたい!勝つためには?”とグループで相談する姿がたくさんみられるようになり、話し合いから友達の気持ちを考える姿も増えていきました。又、子ども達と相談して曲選びや楽器決めをしたCD鼓隊の取り組みや体育教室で教わった組体操の取り組みでは、友達と力を合わせることを知り、充実した日々を過ごすことができました。“難しかったけどやれた”“最後まで頑張った”という経験が一人一人の自信に繋がると思っています。