もも組の子どもたちは虫が大好き。外に行くと、まずは虫探し。寒い冬でも「せんせい、みどりのはっぱあるから、こっちにいるんじゃない?」と真剣な眼差しで情熱は止まりません。お部屋では、重たい図鑑を本棚から出してきては、机の周りを子どもたちが囲み、「これなんだ?」「おおきいね~こわそう!」「へんなかたちのつのだよ」と会話が弾んでいます。「ぼくはカブトだ!つよいんだぞ」「ガー」と虫になりきって遊ぶのが大好きで楽しそうな子どもたちを見て、お面作りに誘ってみました。画用紙に自由にお絵描きをして、好きな虫のお面を作りました。
それ以来、いつもお面をかぶって虫になりきって遊んでいます。手を広げて飛んだり跳ねたり、手先、足先まで、虫さんそっくり!子どもたちが、もう一つ大好きな遊びが、製作遊びです。一年間、いろいろな素材の紙に、クレパス、のり、絵の具などを使ってたくさん描いたり貼ったりして楽しんできました。今回も、虫、虫かご、お面などは、すべて子どもたちが作り、自分たちの好きな虫の世界が形になっていく面白さを味わうことができました。
ある晴れた日。その日に誕生日のお友達がいて「ケーキでおめでとうしよう!」とケーキ作りが始まりました。上手にスコップを使い、バケツの中に砂を入れていきます。「ケーキをやきにいこう」と運ぼうとすると、持ち上がりません。どうやら張り切って砂を入れ過ぎたようです。すると子どもたちは話し合い。「おいていく?」「せんせいにいう?」様々な意見が飛び交います。見守っていると、砂を減らすことにしたようで、スコップで砂を出し始めました。少しずつ砂を出し、持っては「まだおもい」と確認し、諦めずに何度も量を調節します。その姿に気付き、周りにいた子も手伝いに来てくれました。「手でやるとはやいよ」「バケツかたむけてみようか」とアイデアもどんどん出てきます。すると…「やったー!」ようやくバケツが持ち上がり、歓声があがりました。どうすれば上手くいくか試行錯誤したり、友達と協力して達成し、満足感を味わった瞬間でした。